第2回:現役カウンセラーが伝えたい!女性のメンタル不調➁(DV、PTSD)

第2回:現役カウンセラーが伝えたい!女性のメンタル不調➁(DV、PTSD)

こんにちは!
カリスタです♪

前回は女性が陥りやすい、
メンタル不調の一つである摂食障害についてお伝えしました。

前回の記事はこちら→
第1回:現役カウンセラーが伝えたい!女性のメンタル不調①(摂食障害)


今回は第2弾としてDV被害と、
それに関係したPTSDというメンタル不調についてお伝えします。

DVとは?

DV(ドメスティックバイオレンス)は、
主に配偶者からの暴力を意味しています。

結婚していないカップルの場合は、
デートDVという言葉が使われます。

必ずしも被害者が女性になるとは限りませんが、
女性が被害者になることは多いです。


 “暴力”は殴る・蹴るなどの身体的暴力に限らず、
心無い言動などで相手を傷つける精神的暴力、
嫌な行為を強要するなどの性的暴力も含みます。

また、経済的な問題をDVと捉えることもあります。
“DV=身体的暴力”
とイメージしている方も多いと思うので、
そうではないことはぜひ知っておいて欲しいと思います。

どうしてDVに繋がるのか

身体的暴力は目に見えるので分かりやすいのですが、
目に見えない暴力はDVと認識しにくい場合があります。

例えば…
「1回だけなら」
「これぐらいの金額なら」
と始まったお金のやり取りが
次第にエスカレートしていくこともあるでしょう。

夜の仕事をしている女性の場合、
もしかすると
「これぐらいなら許してもらえるだろう」
とお金や性的行為を強要されやすいかもしれません。


DVが発生する原因は…
・過去に受けた虐待
・自信のなさ
・他人を信頼する力の弱さ
などがあると言われていますが、
DVが続いてしまう大きな原因の一つに、
加害者、被害者共に
DVの自覚が乏しいことが挙げられます。

「恋人は自分のものだから自分の好きなようにして良いんだ」
「これは愛情表現だから従わないと振られてしまうかも」
という相手に依存した心理が働くことでDVは続いてしまいます。
お互いがお互いを失うことを恐れ、
つなぎつめておくために
支配や束縛をする/される関係は健康的とは言えません。


これは共依存と呼ばれる不健康な関係です。
恋人は特別な人ですが、
自分とは別の人です。

まずは自分自身を大切に、
それぞれが自立した対等な関係性を目指しましょう。

PTSDとは

PTSDの正式名称は
“心的外傷後ストレス障害”と言います。

災害や性被害などの暴力、
虐待、事故、身近な人の死といった
トラウマ体験によっておこるメンタル不調を指します。

苦痛な記憶が突然襲ってくる
フラッシュバックや悪夢、不安、緊張の強い状態が
1か月以上続き、
イライラや不眠、注意力の低下など、
日常生活にも支障が生じてきます。
DV被害者は
PTSDの症状を抱えていることが多いと言われています。

心当たりのある方は
心療内科や精神科を早めに受診してください。

DV被害に悩んだら

恋人との付き合いの中で、
自分の体や心が辛いのに
我慢をしていないでしょうか?

DVを受けているかもしれないと思った時、
まず一番大切なことは心身の安全を守ることです。

関係性を絶ち別れることで
相手との距離を取るのが望ましいですが、
場合によっては警察や配偶者暴力相談支援センターなどの
相談窓口へためらわずに相談して欲しいと思います。

DV被害者が緊急的に避難出来るシェルターという施設もあり、
相談窓口で案内を受けることも出来ます。

体や心に症状が現れている場合には
適切な医療機関を受診しましょう。


事態がそれほど深刻ではない場合、
お互いにルールを決めたり、
上手く断るコミュニケーションスキルを身につけて
関係を修復させるのも一つの手段ですが、
あくまでも身の安全を優先してください。

以上がDV、PTSDに関してでした。
少しでも心当たりがある人は
まさか自分がと思わず、解決方法を検討してみてください。